2010/01/21

ヴァイオリン弾きの為のPA覚え書き その1

「そもそも、PA(ピーエー)って何?」

コンサート、イベントの現場、また、その打ち上げの飲み会などで、「PAがいいね(わるいね)」「PA機材」「PAのスタッフさん」っといった言葉を耳にするかもしれません。

辞書的に言うと、「PA とはPAシステムのことで、Public Address (System) の略からきた言葉で・・・」みたいな説明が続いてイヤになってくるので、ここでは単純に「舞台音響」に言い換えて理解していただけたらいいと思います。

本当は「舞台音響」でもいいところを「PA」って言った方が何か業界の人みたいで良いかも、みたいな感覚でどんどん慣れ親しんでいってみてはどうでしょう?

さて、そのPAですが、コンサート現場においてどんな役割をになっているのでしょう?確認の意味も含め、まとめてみましょう。

まずは、ステージ上の演奏者の生音を大きな音に拡声する役割。

次に、各楽器ごとの音量のバランス、音質のコントロール・加工をする役割。

そして、意外に大きな役割だと思うのですが、PAに携わる人というのは、「演奏者」と「聴衆」の丁度中間的な立場で音楽を聴いて、それを操作しているということです。

「演奏者」の音楽的な意図と、「聴衆」が感じる客席での聞こえ方の良し悪しなど、双方のバランスをとりながら、その会場その会場でベストな結果を導き出すという、考えてみたら結構大変なお役目を担っているわけですね。

つまり、結果的にその会場での音楽表現に大きく影響しているとも言い換えることもできます。

以上のことからも、「演奏家」が自分の評価に直接つながるコンサートでのパフォーマンスで、よい結果を生み出そうとした場合、PAの方々とよい関係が築けるか、そうでないかは大きな分かれ道になりそうです。

その為にも、楽器を弾く側として、専門的とまではいかなくても、「あ、今あの辺りの話をしているな。なるほどな~。」と感覚的にピンとくる程度の最低限のリテラシー(知識)を持っていても損はしないのではないでしょうか。たぶん。

結果よく解らないとなっても、興味をもって勉強してみた経験は、その専門家へのリスペクト(敬意)として現れたりするので、それはそれで、悪い結果にもならない感じもするしね(まぁ、知ったかぶりとして現れる人もいるかもですが・・・みっともないのでオススメしません)。

そんなわけで、次回もめげずに読んでみて下さい。

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