2010/01/20

ヴァイオリン弾きの為のPA覚え書き はじめに

ヴァイオリンの音色が、ジャンルやメディアを問わず、様々なところで聴かれることの増えた感のある昨今、おそらくですが、それだけ音楽業界の変化も著しくなってきているのではないでしょうか。

また、その多種多様な現場でプロとして仕事をこなす演奏家(楽器製作者も同じですが)にも、少しずつですが変化・適用が迫らてきているように感じます。気のせいでしょうか?

かつては、いわゆる「クラシック」の様式の音楽を、「クラシック」な装いで、「クラシック」にあった場所(静かな場所)と聴衆に対してパフォーマンスできれば、演奏家として十分成り立っていたのかもしれません。

ただ、これからは、必ずしもそういうステージ(エンターテイメント)だけではなく、例えば、「J-POPの歌手のバックで」や「何処かの遺産的なスポット(よくあるのが歴史的寺院とかね)でホールには収まらない大きな聴衆に向けて」というような状況で、ヴァイオリンを弾く演奏家も、人材としてどんどん求められていくことも考えられます。

そのような現場では、例え分業的に(舞台監督、音響エンジニア・オペレーター、プレーヤーといった役割の配分で)音楽が作られていたとしても、それらをまとめ上げて質の高いステージ(パフォーマンス)に組み上げていく過程では、個人が「要求に応える」にせよ「要望を出す」にせよ、おそらく最低限のコミュニケーション能力は必須なのではないでしょうか。

ある意味、役割としての専門技術はできて当たり前なのですから、他から一歩抜け出すような、有用なヴァイオリニスト(有用なヴァイオリン製作家・技術者にも当てはまると思うけど)として、現場で求められる(必要とされる)一つのカギがそのあたりにあるのではないかと思うわけです(仮定)。

そこで、一つのとっかかりとして(実験的にも)、PA(←まずはココからですね)に関する用語について少しずつ書いてみようと考えています。

ヴァイオリン弾きに限定すれば、どうしても聞き慣れない(見慣れない)専門用語的なワードに拒否反応・思考停止してしまいがちな方も多いと思いますので、そういった方々にも、退屈せずに何とか読んで頂ける内容を目指してまとめていこうと思っています(できるかなぁ・・・)。

どういう事になるかは判りませんが、何より、自分の勉強になるんじゃないかと思っています。

僕自身がPAの専門家では無いからこそできる(だから、あくまでとっかかり。もし興味が持てたら専門の本でも買って読んだらいいと思います。既に詳しい人には向かない内容かもです)、言い回し・表現を編み出せたら、なお良いかなと。

では、スタートです。

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